引き寄せの法則や目標達成のメソッドを学んでいく中で耳にする【RASシステム】。
RAS(ラス)と読みます。
今回の記事では、夢や目標を叶える際に重要な役割を果たしている【RAS(ラス)】と呼ばれる脳の仕組みについて、小学生でも分かるように解説をしていきます。
この記事を読むことで
●人間の脳の基本的な構造について
●RASとは何か?
●RASの役割は何か?
●RASという脳の特性を生かして引き寄せに応用する方法
などの内容について理解できるようになっています。

引き寄せの法則をスピリチュアル的なものではなく、科学的に説明するときも使われるRASという脳の機能について解説して行くよ。
RASの知識があると、引き寄せの法則や潜在意識の理解がより深まります。



脳の仕組みとか難しそうだけど。私でも分かるように、説明をお願いします☆


RAS以前の脳科学の基本|初心者でも分かる脳の構造


RASの説明の前に脳の構造について、簡単に小学生でも分かるように説明します。
RASの説明をいきなりしても良いのですが、人間の脳についての基本を理解しておくと理解がより深まると思いますので、脳の構造について解説をしておきます。
人の脳は大きく3つの脳に分けることができます。
それでは一つずつ見てみましょう。
ヘビの脳|脳幹


1番内側にある脳を「ヘビの脳(脳幹)」というものがあります。
爬虫類にもある脳ということからヘビの脳とも呼ばれています。
ここは生命としての生きていくための呼吸や心拍など生命維持に必要なことをつかさどっている場所です。
ストレスやショック、トラウマ、いじめなど影響を強く受けるとこのヘビの脳の部分が収縮してしまうという話もあります。
つまりこのヘビの脳が収縮すると生きる気力を失い、短命になったり自ら命を絶つことにつながる可能性もある訳です。
理想を引き寄せる脳になるためにも、できるだけストレスを減らす工夫が大切ですね。
ネコの脳|大脳旧皮質


ヘビの脳の周りを包んでいるのが「ネコの脳(旧皮質)」です。
これは哺乳類などの動物にも見られる脳なのでネコの脳と呼ばれています。
ここは本能や感情を司っている場所です。
ペットを飼ったことがある人であれば更によく変わると思いますが、犬や猫には感情があることがお分かりいただけると思います。
例えば犬の喜怒哀楽。
主人が「散歩」と言えば尻尾を振って喜ぶ。
知らない人を警戒し、怒って牙をむき出す。
叱られて尻尾をうなだれる。
主人に飛びついたり舐めたりと嬉しさを表現する姿。
このように感情を作り出している部分がネコの脳(旧皮質)ということです。
ヒトの脳|大脳新皮質


そして最後に脳の一番外側を覆っているのが「ヒトの脳(新皮質)」です。
これは人間だけに見られる脳の部分ですので、「ヒトの脳」ということになる訳です。
ここが簡単に言えば思考・理性を司っている場所となります。
つまり他の生物には見られない、言語、社会性、創造性、論理的思考など人間だけが可能な活動はこの脳の部分が関与しているということになります。



ヘビやネコ! 生き物の名前で覚えると分かりやすいね!
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RAS(ラス)とは何か?|引き寄せ脳の重要概念



それではいよいよ引き寄せで重要になるRASについて解説しますね。
RASの正式名称や日本語訳は以下のようになります。
RAS(Reticular Activating System)=網様体賦活系(もようたいふかつけい)



何か…急に難しくなったんだけど…



これは覚えなくても大丈夫です。
実はこの英語や日本語訳よりも、むしろRASの機能の方が大事です。
せっかく脳の構造について学んだので、それと関連付けると「RAS」というのは、ヘビの脳の一部(網様体)が関係する脳機能のことなんですね。


RAS(ラス)の役割


RASとは簡単に言うと、脳に入ってくる情報を必要なものと不要なものに分別する脳の機能です。
このRASが必要と判断した情報のみを脳にインプットするようにしているのです。
RASとは、
RAS=脳のフィルター機能
ということになります。



要らない情報が脳に入らないようにしているのね。
でも何のために?
僕たちは視覚や聴覚、触覚など毎秒毎秒五感を通じて膨大な情報を脳は関知しています。
しかし、それらの情報を全て脳が100%受け止め記憶してしまうと脳の処理能力・保存容量の限界を直ぐに超えてしまいます。
そうなると、生命の維持ができなくなる訳です。
こうした理由で、脳は莫大な情報の中から必要なもの・重要なものだけを認識するためにRASという仕組みを備えているのです。



僕たちの生命を維持する。
脳のパフォーマンスを最適化するためにRASは機能しているということだね。
RAS(ラス)の仕組みを体感する実験


それでは今度はRASのフィルター機能を体感するための簡単な実験について紹介します。



それでは、RASの実験をしてみよう。
じゃ、目を閉じてみて。



? 閉じたよ



目を閉じまま、この部屋にある「黄色いもの」を思い出して言ってみて?



え? 黄色いもの、そんなのあったかな?



じゃあ、目を開けて周りを探してみて良いよ。



あ、黄色いもの見つけた!
こっちにもある。
いかがでしょうか?
目を閉じる前から、黄色いものは目の前にありました。
だけど、うみちゃんは黄色いものがあったことを覚えていませんでした。
目の前に黄色いものがあるにも関わらず、RASは必要な情報ではないと判断し脳に認識させなったからです。
逆にRASは、何に注目するべきかという意識を働かせることで、その情報を積極的に取り入れるようになります。
ですから、目を開けた後は次々に黄色いものをうみちゃんは見つけることができた訳です。
【RASの特徴】
注目を向けない事項 ⇒ 脳が認識しない
注目した事項 ⇒ 脳が認識する
同じ車に乗り、同じ道を走っても運転手と助手席の人では記憶に残るものが違います。
運転手の人は信号機の色や停車線、前の車との距離などの情報が入ってきます。
でも助手席の人は、景色が綺麗、美味しいそうな店がある、前の車カッコいいなど運転手とは違う情報が脳に入ってきます。
運転手と助手席では注目を向ける内容に違いがあるため、脳に認識される情報も異なる訳です。
脳科学RAS(ラス)を引き寄せに利用する





それでは、RASの仕組み理解できたと思うので、今度はこれを利用して理想や夢を叶えるために大切なことを解説しますね。
それではRASの仕組みを引き寄せの法則・潜在意識の活用に適応して夢や理想を叶えていきましょう。
RAS(ラス)の使い方1 欲しいものを脳に思い浮かべる


RASの使い方は簡単です。
欲しいと思うものを思い浮かべるだけです。
そうすると脳はあなたの欲しいものに関連しそうな情報を積極的に集め始めます。
例えば「新しい車が欲しい」と思います。
すると普段は景色の一部である駐車場の車、道路を走り抜ける車が目に留まるようになります。
これはRASが「車」という情報が重要であると認識し脳に情報をインプットするようになるからです。
RAS(ラス)の使い方2 テーマ・課題をもつ


RASが反応するのは具体的な「モノ」だけではありません。
「テーマ」や「課題」「問題意識」をもつことでもRASは作用をします。
例えば「人間関係で悩んでいる。何とかしたい」と思っているとします。
すると、何気なく新聞を見ていると人間関係の悩みに関する本の広告が目に入るようになります。
何となくYoutubeで「人間関係」というキーワードのタイトルの動画が目に入るようになります。
テレビドラマの会話やストーリーから人間関係に必要な気づきが得られたりします。
「テーマ」や「課題」「問題意識」をもつことによってもRASは作用し、あなたに必要な情報を引き寄せてくれるようになります。
RAS(ラス)の使い方3 方法を問う


欲しいものや解決したいことを明確にするだけでもRASは作用しますが、ここにさらに方法・戦略を自分に問いかけることでRASの機能を更に活用することができます。
「新しい車をどうやって手に入れよう?」
「今の人間関係を良くするには何から始めるべきだろう?」
このように夢や理想を手に入れる方法や戦略についての問いをもつことによりRASはそのための様々な手段や方法に関する情報をあなたの脳に取り入れてくれるようになります。
ぜひ、「方法を問う」ということも試してみていただきたいと思います。
脳科学RAS(ラス)と引き寄せの法則の関係性


脳科学RAS(ラス)の活用を追究するのも、潜在意識を活用した引き寄せの法則も夢や理想を叶えたいという点では共通しているものです。
この二つは異なるものではありますが、相互に関連し合い作用し合うものだと思いますのでぜひどちらも関心をもって学ばれてみたら良いのではないかと思います。
当サイトでは引き寄せの法則や潜在意識についても扱っていますので参考にされてください。
引き寄せの法則は「思考したものを現実化する」というものです。
潜在意識の特徴として、「具体的な問いかけには、具体的な答えを返してくる」というものがあります。
引き寄せの法則は、思考することで何もない所から理想を引っ張ってくるというイメージがあります。
対してRASは、思考することによって自分が見えていなかった「既にあるもの」に気付き、理想に近づいて行くというイメージです。
欲しいものを明確にすることでRASは、今まで意識しなかった、それを叶えるための情報(資源、材料、アイディアなど)を認識していきます。
どちらの考え方も共通しているのは、理想の実現に「思考」が重要であるという点です。
ぜひRASや潜在意識を活用し夢や理想を引き寄せていきましょう。
▼潜在意識×夢ノート|オススメ教材
RAS(ラス)の機能を開放する夢ノート・引き寄せノート


RASの機能を活用するための3つの方法をお伝えしました。
1 欲しいものを脳に思い浮かべる
2 テーマ・課題をもつ
3 方法を問う
これら3つの活用方法に加え潜在意識や引き寄せの法則を取り入れる方法として「夢ノート」を書くことを僕は推奨しています。
もし興味がございましたら関連記事よりご覧ください。


RASシステムを更に使いこなすための音声教材
引き寄せ脳になるオススメ教材 PotencialSecret


引き寄せ脳になるオススメ教材 PotencialSecretMAX




【RASシステム】引き寄せ脳の使い方を極めて夢を叶える まとめ





それでは、RASと引き寄せの法則の関係についてまとめてみよう。
●脳の構造 ヘビの脳・ネコの脳・ヒトと脳
●RAS(Reticular Activating System)=網様体賦活系(もようたいふかつけい)
●RAS⇒脳のフィルター機能(必要な情報のみ脳に認識させる)
●RASの使い方
1 欲しいものを脳に思い浮かべる
2 テーマや課題をもつ
3 方法を問う
●引き寄せの法則は思考の力で「現在無いもの」を引き寄せるイメージ。
●RASは思考の力で「既にあるもの」に気付いてくイメージ。
●共通しているのは、理想を引き寄せる1歩は「思考」。
「引き寄せの法則」に関する様々な知見を自分の生活に取り入れ、一緒に豊かさを手に入れていきましょう。


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