禁書図書館ノ記録:第2話|夢が叶わない“鍵”の話──潜在意識の扉を開く、最初の法則

禁書図書館の扉が開かれる幻想的なイメージと第2話のタイトルロゴ

前回までのストーリー】

書くだけで夢が叶う──

そんな言葉を信じて、僕は今日もノートにペンを走らせていた。

けれど、その一方で、ずっと感じていた。
「なぜ、書いても叶わない夢があるのか?」
「本当に、僕は“叶えたい”と思っているのだろうか?」

あの夜、ノートから差し込んだ一筋の光が導いてくれた。
辿り着いたのは、“書き続ける者”だけに開かれる場所。
そこは──禁書図書館

僕は、千年を生きる少女・セフィラと出会い、
願望実現の“本質”を学び始めた。


図書館の静寂の中で

その日も、禁書図書館は静かだった。

無数の本が並ぶ書架、深い蒼を湛えた天井、
そして空気のように自然に、彼女──セフィラはそこにいた。

古代図書館の中央で本を抱え、静かに立つセフィラ。背後には金色の光。
静寂の中、彼女は叡智を手に、書く者を待っていた。

「夢が叶わぬ理由、それはの──“叶えたくない”からじゃ」

不意にそう告げられて、僕は思わず聞き返した。

「……え? どういうこと?」

「おぬしの“意識”は、たしかに夢を願っておる。
 じゃが、“無意識”の奥底では……本当に、それを望んでおるのか?」

セフィラは、懐から一冊の光る本を取り出し、
静かにページを開いた。


◆ 潜在意識と顕在意識の話

「人の心は、氷山のようなもの。
 海面に出ておる“意識”は、ほんのひとかけら。
 海の底に眠る巨大な塊──それが“潜在意識”じゃ」

セフィラが開いた本の上に、氷山のホログラムが浮かび上がる幻想的なシーン。
「見えているものは一部にすぎぬ──」彼女は心の構造を語り始めた。

【📖禁書目録 第7章より】

顕在意識は願いを唱え、潜在意識は現実を選ぶ。
潜在意識の許可なき願いは、いずれ霧となって消える。

「たとえば、“自由な時間が欲しい”とノートに書いていたとする。
 しかし、潜在意識では“忙しくしていないと不安”とか、
 “人に頼られる自分でいたい”という思いが強ければ──どうなる?」

僕は息を呑んだ。
……思い当たることが、いくつもあった。


自分の中の“矛盾”

たしかに、僕は自由を望んでいた。
でもどこかで、「仕事を手放すのが怖い」と思っていたかもしれない。
誰かに必要とされている“忙しい自分”に、安心していたのかもしれない。

「……じゃあ、僕は、
 “自由になりたい”って書きながら、
 “自由になるのが怖い”って思ってた……?」

「うむ。願いが叶わぬのは、
 “潜在意識がその願いを拒んでおる”時じゃ。
 つまり──夢の“鍵”を持っているのは、もう一人の自分ということじゃな」


書くことの意味

セフィラはそっと本を閉じ、僕のほうへ向き直る。

「だからこそ、“書く”のじゃよ。
 書くことで、おぬしは“意識の奥”に語りかけることができる。
 その言葉が、潜在意識を“納得”させ、現実を動かすのじゃ」

「……書くことで、“鍵”を渡すってこと?」

「そう。
 けれど──ただ書けばよいわけではない。
 届く“言葉”、届かぬ“言葉”がある。
 それを次に、教えてやろう」


しいの気づき|夢を叶える鍵は、内側にあった

今まで僕は、
夢を叶えるために、環境やチャンスを求めてきた。

けれど、本当の“鍵”は、外にはなかった。
自分自身の内側──潜在意識にあったんだ。

どれだけ願っても、
潜在意識が「それは危ない」「無理だ」と思っていれば、
その願いは、そっと霧のように消えてしまう。

でも、「書くこと」には力がある。
内なる自分と対話し、鍵を渡す──それが夢ノートの本当の役割。


セフィラのことば

「おぬしはもう気づいておるな。
 夢とは、ただの願いではない。
 “潜在意識に届けられた命令”こそが、現実を動かすということを──」

彼女は微笑み、背後の書架へと歩み寄る。

「次は、“言葉の使い方”じゃ。
 言霊の力、命令の形。
 ノートに書いたその一文が、どれだけの力を持つか──学ぶがよい」

書架の奥がゆっくりと開いていく。
光の向こうに、新たな叡智が待っていた。

図書館の奥の光に向かって歩いていくセフィラの後ろ姿。
彼女の歩みの先には、まだ見ぬ真理が待っている。

しいの学び|夢を叶える“鍵”を持つのは誰か?

  • 願いを“唱える”だけでは届かない
  • 潜在意識という“もう一人の自分”が、夢の実現を左右する
  • 書くことで、内なる自分に“選択”を委ねる
  • 本当の変化は、内側から始まる

次回予告|第三話

📘言葉の“命令力”と潜在意識の扉
叶えるための“書き方”とは?
届く言葉、届かぬ言葉──
願いを現実に変える、“命令文”の秘密を明かす。

夢ノートを始めてみませんか?|無料講座

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

願望実現のカギは「何を学ぶか」。引き寄せや潜在意識、自己啓発教材の学びを15年以上続けながら、人生を変える“教材との出会い”を発信中。
【主な著書】
・潜在意識の力を開放する夢ノートの書き方
・好きでお金を引き寄せる7つの思考術